よくある質問

よくある質問

どうして歯を磨かなくてはならないのですか?
むし歯や歯周病歯は、生活習慣によって引き起こされる生活習慣病です。
皆さん邪馬台国の女王卑弥呼がどのような食事を取っていたかご存知でしょうか?
玄米、木の実(くるみ・栗)、いのしし肉、鮎の塩焼きなどですが、薄味で、とても硬い食事で、現代人が再現した料理を食べたところ50分かかって咬み続けても食べきることができなかったそうです。あごの感覚が麻痺して断念(・。・)
卑弥呼の時代の食生活だと歯をそんなに磨かなくてよかったと思いますが。
美味しく、軟らかいものばかり食べていること自体が、むし歯の原因になりますので、日本の現代社会で生活している限り、歯磨きは欠かせません(^◇^)
歯磨きしないで、古代食で生活してみますか?
お勧めできませんが!
口の中の疾患が原因で、全身的な疾患になる事はあるのでしょうか?
色々な報告を見ると、口の中の疾患が、全身におよんでいるようです。
代表的な疾患では、心筋梗塞が報告されています。
心筋梗塞でなくなった方の心臓の周りの血管に、歯周病菌が見つかっています。歯ぐきから血が出ることが多い歯周病の患者さんは、逆にお口の中の血管から歯周病菌が進入し、全身に回ります。
殆どの方は全身の抵抗力で排除できますが、長期間に渡り歯周病に冒されていると問題が大きいようです。
他にも、体力が低下した高齢の方では、誤飲性肺炎も報告されています。
胃潰瘍、糖尿病もお口の中の疾患が原因のことがあるようです。
むし歯は、絶対に治さなくてはならないのでしょうか?
状態にもよりますが、必ずしもすべてのむし歯を治療する必要はありません。
痛みがある、穴が開いた場合などは、とりあえず応急的に治療が必要になりますが、お口の中の環境が良ければ、初期のむし歯であれば特に歯を削るなどの治療を行わず、フッ素を応用し定期的に観察を続けることもあります。
ただし、定期的に観察ができなければ、むし歯が進行してしまう恐れがありますので、残念ながら治療が必要になることもあります。
お口の環境が悪い場合には、まず治療を行う前に環境の改善が必要です。
環境が悪いまま治療を行っても、またむし歯になってしまいますので、再治療が必要になってしまいます。 (治療費も必然的に高くなります。)
矯正治療が必要と学校検診で言われたのですが、治療受けた方がいいのでしょうか?
基本的に日本では、矯正治療は保険が効きません。(例外もありますが)
矯正の専門家から診ると、実はほとんどの方の歯並びは、何らかの矯正治療の適応と考えたがるものです。
あくまでも治療の主体は、患者さんです。患者さんが気にならなければ、矯正治療は必要ありません。また、むし歯が多い、ブラシングが悪いなどお口の環境が悪い方は、当医院では矯正治療を行わず、まず環境の改善を図り、状態が良くなれば、またご相談いたします。
気になるようであれば、治療内容、期間、金銭的なこともありますので、一度専門の先生にご相談下さい。
保険の治療で十分だと思うのですが?保険外の治療はどう違うのですか?
実際には、当医院では9割の方が保険の範囲で治療をしています。
ただ、やはり保険の治療の中には、歯科医師、歯科医学的立場から見て、明らかにおかしなルールがたくさんあります。(国がお金を出したくないだけですが!)
患者さんの希望に沿った治療(より綺麗に、より快適に、より長持ち)は、ルール違反になることになります。
治療に用いる素材を良いものを使用し、治療により手間をかけて、新しい技術を使用するなど、保険治療では用いることができない治療方法が、保険外治療です。(保険治療の範疇では指定された限られた物、限られた治療方法しか行えません。)決して素材だけの差では、ありません。
歳を取ると自然と歯が抜けるのですか?
年齢を重ねることでは、むし歯はできません。年齢を重ねることでは、歯周病も進行しません。
唾液の分泌量が、低下することにより、お口の中の環境が悪くなり、むし歯、歯周病になりやすくなることはありますが、ケアが十分にできていれば問題ないでしょう。
そのような時には、漢方薬で唾液の分泌を促す方剤もありますので、ご相談下さい。
むしろ、ブラッシング、食生活、喫煙などの生活習慣の方が、よりお口の中の環境に影響を与えます。
インプラントはどうなんでしょうか?長持ちしますか?
現在のインプラントは、日々研究され以前のものに比べて格段と成功率が高くなっています。
長期の予後も良好に安定して経過しているようで、10年20年に渡り維持できていると報告されています。
一口にインプラントといっても、様々なメーカーの物がありますので、興味がある方は一度歯科医院でご相談下さい。保険がきかない治療ですので、自費治療になりますので、各医院で値段の設定が異なります。(目安として1本20~30万前後と思います。)
ただ、お口の中の環境・状態が悪い方は、予後不良の原因になりますので、インプラントはお勧めできません。
先日歯を治療して銀歯を入れたのですが、まだしみるのですが?ミスでは?
恐らく、神経を保存してインレー(銀歯)を着けたのだと思いますが、説明が足りなかったようです。
インレーを付けて2週間から1ヶ月くらいは、普通にしみます。
(むし歯の深さ、処置の内容、年齢により前後しますが)
歯科で歯を削っても、歯は決して治ることはありません。あくまでもむし歯になっている悪い部分を外科的に除去(削る)し、代わりにインレーを上からかぶせただけです。(神経を保護する様に細工は色々していますが)
むし歯を削る行為自体が歯にダメージを与えますし、神経の近くまでむし歯が進んでいるとより“しみる”反応がでます。
“しみる”=神経が生きていることになります。
生きていれば生体の修復反応が起こりますので、徐々にしみなくなっていくはずです。
すべての歯が、上手く修復反応が働くと良いのですが、なかには上手くいかず、痛みが出る場合もあります。(神経を取るなどの次の段階の処置が必要になります。)
神経があると、ないでは、歯の寿命が全然違いますので、できるだけ神経を残す処置を行っております。(できれば歯を削らない方がいいのですが?予防歯科!)
神経の処置をしますと一時的に痛みは治まりますが、10年20年先を考えると神経を保存できた方が患者さんにとって有益であると思います。